ボリル・ワイルド Transparency』をようやく最後まで読みました。

 

2017年の1月には既に買っていたのですが、半分くらいまで読んだところで止まってました(^ρ^)

 

先日ルーク・ジャーメイのMarksman deckを買ったことでマークドデック熱が再び上がり、最後まで読む流れにヽ(=´▽`=)ノ

(マークドデックは日常的に使ってるので、手順を発掘する熱という意味で。)

 

どんな本?

マークドデックの本!

というのが恐らく大正解なのですが、それだけでは分かりにくいのでもう少しだけ…

 

フランスのマジシャン、ボリス・ワイルドが考案したマークドデックとそれを使った現象の解説。

 

ボリス・ワイルド・マークドデックという物を使うことが前提の本なのですが、一応普通のマークドデックでも出来る手順が多くあります。

ボリス・ワイルド・マークドデック(長いので以下BWM)の方がやりやすけど、必須ではないというのがほとんどですし、むしろ物によってはBWMを使わない方が良いんじゃない?と思える物も幾つかあります。

 

つまり!

 

マークドデックを使うことに何の抵抗も無い私のような人にオススメの本なのです!(ぇ)

 

ボリス・ワイルド・マークドデック(BWM)について

普通のマークドでも出来るとは書きましたが、一応これについて触れておく必要がありますね…

 

ボリス・ワイルド・マークドデック(BWM)とは、ボリス・ワイルドの考…(ry上に書いてた…)

 

メリットはスート(クラブ、ダイヤ、ハート、スペードのこと)が描かれていないことによる隠密性の高さ。描かれてはいませんがスートを一瞬で判別できること、それに加えて同じスートのカードを短時間で抜き出せることが主なメリットだと思われます。

 

デメリットは慣れないと読み取りにくいのと、人前で使うのに少しばかりの勇気が必要なことくらいです。まぁ…Marksman deckよりは遥かに気楽に使えますね!

それと、J,Q,Kのマークについて賛否が分かれるようです…

 

先程から語尾が曖昧になっているので、読んでいる方は既にお気づきかもしれませんが…

実は!

 

私!

 

ボリス・ワイルド・マークドデックを持っていません!(笑)

 

 

正確には既製品を持っていない。

 

ソースをまだ当たっていませんが、現在USPC社はBICYCLEライダーバックのデザイン変更を認めていないため、ライダーバックのマークドデックは以前のロット以外は存在しないそうです。

つまり、BWMも現在のロットではライダーバックではなく、メイデンバックなんだとか?

(ザ・コードもメイデンバックだったし、マークスマンデックはマンドリンバック)

 

どうせならライダーバックが欲しいなぁ…と思いつつ、本書をペラペラめくっていたら自作の話が出てきて、「これだっ!」と思い色々道具を揃えて自作しました。

 

転写シートを探したり色々したものの、最終的には手描きがベストだと判明(^ρ^)

手描きは面倒ですが、その分デザインの自由度が高く、指摘されているJ,Q,Kの部分も自然な形に描き直すことが出来ます。

恐らく市販品のものより隠密性は高いのでは無いでしょうか?

 

市販品のBWMを持っている方は、この私めに寄付をして頂けると助かります…(笑)

(寄付は冗談ですが、持っている方は是非比べさせて欲しいところです)

 

前置きが長くなりました…

 

本の内容について

一つ一つ書いていくとかなり量になってしまうくらいボリューミーな本なのでザックリと行きます。

 

基本的に

・マークの読み取り方について

・マークであることを悟られないための工夫

・スタックデック、メモライズドデックの併用

この3つがメインだと私は感じました。

 

もしかしたら、もっとあるよ!ってツッコミがあるかもしれませんが、少なくとも私はそう感じたのですよ…

 

特に印象的だったところを少しだけ…

まずは、Pure Telepathyというマジック。

これ現象を読んだ時点で、どこかで見たことあるなぁ…と思ったらトルステン・ハーフェナーがよくやっているマジックでした。

以前知人の囲碁メンタリスト(現在はそう名乗っていない)に、どうしてもこれがやりたい!と動画を見せられ、タネを考えたことがありました。

 

結論から言うと最初予想したやつが大正解だったのですが、知人がやるためには条件が2つ足りなかったので簡易版のやり方だけ教えたという思い出があります。

(簡易版の方のやり方は非常に簡単で、メンタルエフェクトならではと言った感じの超楽ちんバージョンです)

 

この演技ですが、ラストの演出以外はびっくりするくらい原案通りです。

まさか解説に「ロマンティックな映画のサウンドトラック」という言葉や「情熱的な視線が交わされ、背徳的に微笑みあえば…」なんてのがあるとは…

 

 

 

マークドデックを扱う上で重要な、情報の読み取り方とマークドデックの匂い(とか「痕跡」とう言い方を私はよくしています)を如何に感じさせないかについて色々書かれており、また工夫された手順がこれでもか!ってくらい書かれています。

 

気になる点があるとすれば、ボリスワイルドのメモライズドデックが、フルデックの記憶というよりは特定のカードの位置を計算で出せるタイプ、計算式を記憶するタイプのメモライズドデックだったことくらいです。

 

この辺はネモニカに置き換えてしまっても問題ないので、好きな方法をでやれば良いかと…

 

マークドデックをベースとしたマジックは多くやらない方が良いという話もありました。

ボリス・ワイルドはレパートリーの1/3か少し少ないくらいだそうです。

 

マークドデックはアウトになるので、色々なマジックを自信を持ってやるのに使えますし、現象にプラスαしてレギュラーでは不可能な現象を起こすことも出来ます。

 

最後の方でダイ・バーノンの「説明のできないトリック」がやりやすくなるというのもありましたね。

 

個人的に一番思ったことは、マークド+メモライズドデックはメンタルエフェクトとの相性が非常に良い!というものです。

 

この本を読んでいても、現象はメンタル寄りな物が多くありますし、特に後半のスタックとの併用では非常に不可能性が高い、しかし演者の能力では?と思わせる物が多々ありました。

 

マークドデックが卑下されている中、「よくもまぁこんな本が出たな…」という思いもあります。(訳者あとがきでもそのような話がありましたが、ほぼ同意見です)

 

最後に…

私はマークされたストリッパーデックを普段から愛用しているので、そういったものを卑下することや抵抗感というものが全くありません。むしろもっとそういう本が増えても良いのに…と思っているくらいなので、ある意味バイアスが掛かった状態での感想だったかもしれないことを言っておきます。