催眠術師のイメージで、瞳を見ると催眠術に掛かるというのがあるかと思います。

 

フィクションでも瞳を見るだけで相手に幻覚を見せたり、自由に操ってしまうというシチュエーションは度々見かけます。

 

このイメージは恐らくですが、フランスのトリルビーという小説に出てくるスヴェンガーリという悪い催眠術師の影響が大きいと予測されます。

 

スヴェンガリという単語はマジックの道具でも使いますし、ダレン・ブラウンのショーの名前でも以前に使われていました。

その時のダレン・ブラウンのショーのポスターもやはり瞳を強調したデザインになっています。

 

そのスヴェンガーリという催眠術師は、小説内のヒロインと目を合わせるだけで操るという能力があるという設定で、その小説が流行ったことで一気に催眠術師に対する負のイメージがヨーロッパ全土で広まったそうです。

しかも、その影響は現代でも続いているくらいで、催眠術=悪用というイメージを持つ人が国籍問わず多くいます。

 

元々催眠術は成り立ち的に医療技術なのですが、その認識がある人はごく僅かという感覚が私にはあります。

 

古典催眠では25%の人は催眠術にかからないと言われていますが、元が医療技術である以上25パーセンもの人が掛からないのは結構問題があるのでは?と思います。

 

エリクソン催眠では催眠術に掛からない人は基本的にいないという認識がありますし、そちらの方が医療目的で使用されるには適切な技術という感じがありますね。

 

今回この話題にしようと思った理由は、『不能犯』という作品が実写映画化されるという事を知ったからで、この作品に出てくる主人公は暗示を使って人を殺す、殺し屋的なポジションで、ビジュアルがやはり瞳を強調したものとなっているからです。

 

暗示で人を殺せるのか?という質問は時々ありますが、私の見解としては「分からない」です。

防衛反応があるので、直接的に暗示で殺す、いわば呪い殺す様なことは出来ないかと思いますが、間接的にであれば出来ないとは言い切れません。

 

もっというと、暗示で殺人者になるのか?という話もあって、そちらもやはり「分からない」としか言えません。

無意識に殺人を忌避している人であれば(多くの人がそうであると信じています)、恐らくそういう暗示は掛からないはずです。

ただ…無意識に忌避していたとしても、その無意識を説得さえ出来れば可能性は低くとも完全に不可能とは言い切れないということです。もしくはその人がその相手をずっと殺したいと思っていたなんてことも可能性としてはあります。

 

CIAが1950年台に催眠術を使って二重スパイを仕立て上げたり、尋問に使おうという流れもありましたが、結局研究は2年くらいで打ち切られていたので、やはり色々と難しいのかもしれません。

陰謀論的に言えば、既に十分な効果があったので早々に打ち切って実戦投入したと言えなくもありませんがね(笑)

 

ちなみに、目を合わせるだけで相手を呪うというのは、割りと昔から存在していて、邪視という言葉が普通に国語辞典に有るくらいです。

 

催眠術→怪しい術→妖術 という流れから瞳が力の源と考えるのは自然な流れかもしれません。

 

あ、最後にもう1つ…

催眠誘導で相手の瞳を見つめるという方法もあります。

流石にフィクションほど瞬間的に掛けることは出来ませんが、比較的よく使われる方法でもあるので、催眠術師が見つめるだけで掛けるというイメージは大きな間違いでは無いとも言えますね(^ρ^)